2009年9月3日木曜日

お便り-宇根祥夫さん(V68卒)


写真:ハノイでの日本まつりでのショット(200811 with ミーリンさん(歌手))

宇根先生よりお便り届きました!お元気の様子でなによりです。元気があれば、なんでも出来ますから・・・。実は、今年の3月頃に、宇根先生に越南ネットへの寄稿をお願いした際、体調を崩されていて心配した事を思い出します。でも、お便りの内容から安心しました。現在は、府中の警察大学の教壇にて活躍されています。この警察大学のカリキュラムは、先生からのお便りにも書かれていますが、スバ抜けています。凄いっす。想像するに、(私の想像の範囲も、自分の経験知より想像する為、かなり狭く浅いですが・・・)、社会人生徒を相手に、しかも、上級幹部にも教えるであろうから授業は真剣モードだと思われます。「先生!隣の東京外大ベト科と合コンをセッティングして頂けないでしょうか?」とは皆無だと思われます。今後も、楽しいお便りお待ちしております!(文責.竹山 正人)


<宇根先生からのお便り>

昨年3月には盛大な送別会を開催していただきました。事務局の皆様をはじめ皆々様に心から感謝致します。あのような送別会をしてもらえるのは大学教官ぐらいなものだと想います。淡々と34年間勤め上げることができたことを幸せに想っております。

退職後は警察大学の語学研修で相変わらずベトナム語を教え続けています。また、昨秋には2ヶ月間ハノイ国家大学で日本語教授のお手伝いをしてきました。今年2月に高血圧から大量出血しましたが、幸い鼻から外に出たために特に大事に至ることなく、その後の諸検査もパスし、現在は降圧剤で元気にしております。

現在、高校野球が行われていますが、私は小学校3年の時から一人で甲子園に行っていました。家から約2時間かかるのですが、おにぎりを作ってもらい電車賃と飲物代をもらって丸一日野球を観ていました。話変わりますが、実は私小学生の時、結構どもっていました。ところが、不思議なことに中学生になって英語を勉強するようになり、根が単純で素直なもので(本当ですよ)暗記したりしていい成績をとっている内にいつの間にかどもりは治っていました。団塊世代で中学時代は一学年900人位いました。中2の秋までは成績は大体150番前後でした。で、その秋になぜか必死に勉強したら何番位になれるのかと思い、頑張った結果15番に急上昇しました。また、中2のある時期に雑誌に「男はめったなことで笑うんじゃない」と書いてあるのを読んで、2-3ヶ月みんなが大笑いしている時にも一人ぶすっとしていました。(変なヤツです)
3人兄弟の末っ子で兄2人が理工系だったし、英語が好きだったもので、一人位文科系がいてもいいだろうと決めました。神戸市外国語大学の英米科を受験しましたが、意に反して不合格。かなりへこみましたが、翌年東京外国語大学のタイ語科に入学。でも、入学したらいきなりベトナム語が開設されその一期生となりました。翻ってみると、神外大不合格、オリンピックのため東京への針路変更、そして偶然なベトナム語開設と全てがベトナム、ベトナム語に通じていたように想われます。縁ですかね。神外大に合格していたら全く違った人生になっていたし、みなさんと会うこともなかったと思うと感慨深いものがあります。
警大の語学研修は今年はI課程とII課程があり、週2回教えております。学生は8人と9人です。私以外にベトナム人が5人います。驚くのは研修の時間数です。週5日、一日6時間で年間1050時間位、2年間で2100時間以上の多さです。内容も充実していて、一年目で基礎から中級レベルまで、2年目は警察関連の実務を中心に学習しています。ちなみに、ハノイ国家大学では週5日、一日4時間位専攻語の授業があります。年間650700時間位で、しかも3、4年生でも同じくらいの授業時間数があります。語学の殿堂である東外大の場合はというと、専攻語でもベトナム語の場合週7.5時間で年間225時間位でしょうか。しかも、専攻語の授業は1,2年の時が中心で、後期になるとかなり少なくなっています。変ですよね。いつも違和感を覚えております。いろいろと規定があって仕方ないのでしょうが。
どこで教えても同じことは、良質の基本を身につけた人は250時間位勉強すると学力が急上昇します。良質の基本というのは個々の事項をバラバラに知っているだけでなく、総合的に立体的に活かすことができるということです。その上で良質の文章をある程度大量に読んでいくとベトナム語感覚が身につくわけです。仕事でも同じでしょうが、語学でも一定の壁を越えていろいろと分かってくると面白くなってくるものです。
みなさんの中にはベトナム語の面白さを感ずることなく卒業された人もいるかと思いますが、それはある意味私の、また、時間数の少ない外大のせいかもしれません。
Xin loi! va Cam on!! va Tam biet!! Hen gap lai!



今年も代々木が燃え上がる ベトフェス2009!


シンチャオ!ベトナムフェスティバルの御案内です。昨年に引き続き、当然、今年も代々木公園にて2日間に及ぶ熱いイベントが開催されます。昨年は、福井の三村夏代さん(V01卒)がボランティアで参加されたことを越南ネットでも紹介しました。今井先生をはじめ、チェイン先生、ハノイの小林君も登場しましたよね。今年は、謎のMr.ベトケンがベトフェスの運営進行役として、全体のイベント企画を仕切ります。ありえるかもしれないけど、またまた、大袈裟じゃないの?って言うじゃない。いいえ、是非とも、次のベトフェス公式URLより、運営進行 = VIETKEN (ベトナム愛好家) を探してください。運営組織URL⇒⇒⇒ 見た?でしょ? さすがだね。


シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009
日時 : 2009919日(土)&20日(日)
場所 : 代々木公園

御承知の方も多いですが、会場では、飲食店ブース、物販店ブーツがギッシリ立ち並び、ベトナム一色に染まります。また、2日間にわたり、豪華アーティストも登場します。サンプラザ中野くんも登場するのですが、そのアーティスト達に混ざり、ベト科卒の小栗久美子さん(V02卒)も演台に参上します。今回の彼女は、トルン(ベトナム竹琴)を引っ提げ、ウッドベースとパーカッションの異色のトリオとして演奏されます。必見です。


小栗久美子トルントリオの演奏時間
日時 : 920日(日) 15:3016:00
どなたか「越南ネット後援会」の垂れ幕をご準備いただき、前日より泊り込みし、最前列をキープして応援いただける方を募集しています。有志は竹山まで御連絡下さい。


では、ENJOY ベトフェス2009!今年は、どんなドラマが待ち受けているのか!



お便り-小栗久美子さん(V02卒)


楽しいそうな写真だよね。自分に音楽センスがないから凄く憧れる部分があります。楽器の街(浜松市)で生まれ育った私としては、ある程度は音楽に接する機会はあったのです。幼少時代には、ヤマハ音楽教室みたいなクラスに通っていた事もありました。その頃から自分に音楽センスがないことは承知しており、親はオルガンを弾く息子の姿を愛らしく思うのかもしれませんが、集団授業についていけない竹山少年のとった手段は、オルガンの電源を入れずに弾いている振りをしていました。エアーオルガンの走りです。それとほぼ同時期に、その教室には通わなくなりました。まぁ、そんな私の小話は置いておいて下さい!さて、宇根先生の府中退官式にも演奏して頂いた小栗さんの音楽活動が活発になってきました。NHK Radio Japan での取材もありましたし、今年のベトナムフェスタでも演奏されます。また、♪丁度、一年前にぃ~♪、日本トルン協会(HP⇒⇒⇒)も立ち上げています。そんな我らの小栗さんが近々、ライブ開催するそうで告知含めたお便りを頂きました。「小栗さん、CD出して!カッセトでもいいから!」 越南ネットは、小栗久美子を応援します!(文責.竹山正人)

<小栗久美子さんからのお便り>

104()18時~、横浜赤レンガ倉庫一号館にて、「トルン&マリンバトリオライブ」を開催致します。


皆様こんにちは!98年入学の小栗久美子と申します。私は音楽家であった母の影響で、小さい頃から音楽に触れて育ちました。中学生にあがるころからマリンバという音階打楽器を習っていたこともあり、大学入学後に出会ったベトナムの竹製打楽器“トルン”に惹かれ、春休みを使って三週間、その後大学院に進学し、トルンの演奏技術やその歴史を学ぶべく、一年間ベトナムへ留学しました。大学でも、川口先生の講演会や宇根先生の御退官パーティーで演奏させて頂いたことがあります。そして現在も、地元の横浜や都内を中心に演奏活動を続けております。

今回記事を載せて下さるとのご機会を頂きましたので、僭越ながら、自身の活動とライブのお知らせをさせて頂きます!

ベトナムの民族楽器であるトルンは元来、ベトナムの中部高原地帯(タイグエン)において、そこに住む少数民族の生活と密接に関わりあい、生まれた楽器のひとつでした。その後彼らの生活の変化とともに、そういった楽器の存在意義が希薄になり、タイグエンの音楽文化の衰退が危惧される一方で、トルンは音楽を楽しむための楽器として新たな役割を見出し、楽器としての改良研究など、都市部の音楽家の尽力により全国的に知られる楽器として発展しました。

しかし近年のベトナムにおいて、伝統音楽というジャンルは、ロックやポップといった音楽の勢いに押され、伝統的な音楽やその楽器文化についての関心も薄く、マイナーなイメージが進んでいます。私の師匠を始め、そのような状況を嘆く先生方をみていて、外国人のトルン奏者という立場であるからこそ、何か出来ることがあるのはないかと考えるようになりました。

そこで、私は主に日本国内での活動ではありますが、「トルンが伝えてきた音楽の伝承に協力するとともに、現代の音楽文化との調和を考えた新しい音楽作り」を目標に掲げ、その切り口の一つとして、昨秋より二名のジャズミュージシャンとトリオを組み、新しい形態でバンド活動を始めました。トルンにウッドベースとパーカッションを加えた、ベトナム現地にもないであろう異色なトリオです。トルンの更なる魅力や可能性を追求しながら、様々な分野で、幅広い世代の人たちに親しみや関心をもって頂けるような音楽作りを目指しています。

そこで今年は、104()に横浜赤レンガ倉庫一号館でこのトリオでの大きなライブを企画しました!これまで都内を中心に、各地で公演してまいりましたが、トルンのみならず「トルン&マリンバトリオライブ」としては、初の自主企画コンサートです。今年開150年という大きな節目であり、日本の代表的な国際港湾都市でもある横浜で、日本人にとって身近な素材である竹の楽器を入り口に、一人でも多くのかたにベトナム文化への興味を持って頂きたい、そんな思いも込めて、開催に至りました。また、来春、ベトナムから私の師匠を日本へお招きし、共演させて頂く企画も立てており、そういった今後の文化交流イベントにおいて、一つのステップにしたいという狙いもあります。

今回、初のオリジナル作品にも挑戦する予定です。御都合の宜しい方は是非是非遊びにいらして下さい!!赤レンガ倉庫でお買い物して、お茶して、夜はライブへGO!楽しいひとときをお約束します♪ 何卒宜しくお願い致します!!

☆詳細☆ 『トルン(ベトナム竹琴)&マリンバ トリオライブ!』

会場: 横浜赤レンガ倉庫一号館3Fホール

    open1730分、start18

    全席自由:3000円  

    チケット取り扱い:チケットぴあ〔Pコード:324126

出演:小栗久美子/トルン・マリンバ 

    菊田茂伸/ウッドベース

    岡山晃久/パーカッション

※「チケットぴあ」より発売中ですが、御購入の際手数料などかかってしまうと思いますで、ご連絡下されば、私からご郵送させて頂きます!Mail : flight935@hotmail.com (小栗久美子)

お問い合わせもお気軽にどうぞ!


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