2008年8月1日金曜日

お便り-諸井未来(V06卒)


←中段中央が諸井さん

あなたは、生の桜海老を食べた事がありますか? 高級料亭で口にすることができますが、静岡市に住んでいる場合、ザルで購入する事が出来ます。あなたは、生のしらすを食べた事がありますか?首都圏では、高級居酒屋のお通しとして一口だけ満喫する事ができますが、浜松市に住んでいる場合、バケツで購入する事ができます。何が言いたいかと申しますと、静岡県が大好き!って事です。JR東海のテレビCMで、「あっ、京都に行こう!」を見て、旅行される方は、静岡県にて途中下車下さい。車で名古屋まで運転される方は、富士川SAで富士山を見ながら桜海老を食べ、牧の原SAでお茶を飲み、浜名湖SAでうなぎを食べた後、デザートでみかんを嗜みますと、名古屋に到着した頃には、+3kgを保証します。さて、今回、お便りを頂いたのは、その静岡にてDomestic&Internationalに活躍されています諸井さんです。笑顔がキュートなV科東海支部のPRガールです。(文責.竹山正人)

(桜海老写真⇒⇒⇒
(生しらす写真⇒⇒⇒


<諸井未来さんからのお便り>
みなさん、こんにちは。H17卒の諸井未来(もろい みく)と申します。現在は、静岡市役所の国際課で勤務をしています。社会人3年目です。静岡市在住ということで、当然、V科の東海支部メンバーでして、5月の「五島先生に酔う会」にも参加しました! 大学を卒業しても、こういう風につながれるとは思っていなかったので、やっぱ、ベト科っていいなぁと感じている今日この頃です。今回は、越南ネットの場を借りて、静岡市が取り組んでいる国際協力事業の紹介をさせて頂きます。また、最後に、密かに抱く私の野望もPRしちゃいます!


【社会人生活】
ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、私の住んでいる静岡市は、ベトナムのフエ市と友好都市の提携をしています。私の所属する国際課では、平成18年度より、ベトナムのフエ市から、年に2回ごみ処理と下水道の2分野で研修員を受け入れています。地域提案型の草の根国際協力事業ということで、研修にかかる費用のすべてをJICAさんに負担していただき、研修を実施しています。

1か月という短い期間ですが、どの研修員も、日本製のカメラを片手に非常に熱心に市内の施設を視察し、研修を受けています。私のつたないベトナム語では、日常会話を交わすので精一杯なので、(しかもフエの方言は本当に聞き取りづらい…)静岡市内の大学に留学しているベトナム人学生に通訳をお願いし、何とか過去5回の研修を実施することができました。この研修を通して、ベトナムに静岡のもつ技術や知識を持って帰ってもらい、少しでもフエ市の発展に役立てればなぁ、と思っています。また、市の職員も、こういう研修がなければベトナムと触れる機会もなかなかないので、ことばの壁があって大変ではあるけれど、とても楽しいと言ってくれています。

私は、生まれは静岡市でありながら、親の転勤の関係で、静岡市には幼稚園の頃までしか住んでおらず、市内に知り合いがいない状況で社会人生活を送っていました。仕事を始めた当初は、人間関係など、本当に不安だったのですが、ベトナム語を大学で勉強していたことが幸いして、この事業を通してたくさんの人と触れ合うことができ、「仲間」が増え、仕事のしやすい環境になりました。

残念ながら、今年度でこの事業は終わってしまい、私自身、来年度は異動の可能性大ですが、何らかの形で、これからもベトナムと関わっていきたいなぁ、と思っています。


【今後の野望】
静岡市の職員としては、今後、広報・企画・観光など、市をもっと外部にPRしていくシティプロモーション関係の仕事に携われたらいいなぁ、と思っています。富士山が見えて、お茶もみかんも水も魚もおいしくて…。小さい頃からこういった環境が当たり前だと思って暮らしてきたので、いかに恵まれた環境であるか、大学時代に静岡を離れるまでは気付きませんでした。適度に田舎だけど適度に都会な静岡の魅力を、たくさんの人に知ってもらい、足を運んでいただけたらいいなぁ、と思っています。


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お便り-編集部(内山夕輝V98の大学講演)


←写真:多文化共生への挑戦を熱く語る内山講師


初夏漂う6月24日(火)に、V98卒-内山夕輝さんによる講演がございました。越南ネット編集部として、本来ならば、その講演に取材メモ持参で乗り込むべきでしたが、副業でありますサラリーマン仕事の都合で、その場に立ち会う事ができませんでした。しかし、越南ネット編集部として最善を尽くすべく、数ある筋より確かな情報が得られた為、本日、皆様に講演の模様をお伝えいたします。

講演会場は、静岡県立大学の国際関係学部棟3108講義室にて開催されました。V77卒-五島文雄先生(静岡県立大学国際関係学部教授)のクラスの中で、「多文化共生への挑戦~浜松市の経験から~」と題して、90分にわたる御講演でした。講演対象者は、静岡県立大の現役生徒35名。皆、目をギョロギョロ輝かし、内山さんの講演を一言も漏らさぬ勢いで講義メモをとる盛況振りでした。現役生にとって、今、社会では何が起きていて、それに対して、行政が、どのように取り組んでいるのか?を生の声として聞く事ができ、今まで以上に、国際化の進んだ社会(多文化共生社会)の課題が、身近なものになった講演内容でした。また、内山夕輝さんにとっても、HICE(浜松国際交流協会)が取り組む活動の意義、活動内容の普及を目的に、双方の思いが合致した、近年、稀にみるエクセレントな講演内容でした。この講演の企画・実行に惜しみないパワーを投入されました五島文雄先生にとっても、講演会場の後ろの席で、ベト科後輩の勇士(がんばる姿)に、目を赤くし、感激の涙が止まなかった。との目撃情報もあります。

講演終了後のアンケートの中で、多文化共生のためにあなたは何ができますか?という設問に対して多くの学生さんから、「関心を持つこと。そして理解すること。」という回答がありました。残念ながら無関心が蔓延している昨今、関心を持ち理解するというのは当たり前のようでなかなか出来ていないのが現状です。この講演が第一歩を踏み出すきっかけになれたなら素晴らしい事でしょう。

最後に、この講演の模様を掲載するに当たり、内山夕輝さんの東京外大での現役時代を知っているが故に、私としても、感動の涙が止まりません。また、ベト科東海支部同窓会の1回目企画として、五島先輩を頼って静岡県立大学を訪問したことを契機に、このような講演会にまで、企画をグレードアップして頂いた五島先輩の後輩想いに、改めて、東京外大ベト科ネットワークの偉大さを再認識します。やっぱり、ベト科ネットワークって凄くない?(文責.竹山正人)



お便り-竹山正人(V98)@浜松市



(写真:右端から、中神真澄(V00)、中尾秀一先生、竹山(V98)、内山夕輝(V98))

7月5日(土)に、静岡県浜松市にて、ベト科OBOGが3名集い、アカデミックな一日を過ごしました。浜松学院大学の現代コミュニケーション学科(日本語教員養成プログラム)が主催する公開授業“難民と歩む社会を目指して”に参加致しました。講義の内容は、(財)アジア福祉教育財団難民事業本部関西支部の中尾秀一氏による、インドシナ難民の受け入れ経験を生かした多文化共生の社会作りについてでした。内山夕輝さん(V98)、中神(旧姓近藤)真澄さん(V00)、竹山の3名にて、公開授業に参加したのですが、講義前にランチを食べながら、そして、講義後にカフェしながら、会話に出てくる文句は次のような事でした。「それにしても、卒業して10年以上も経過して、ベトナムとは疎遠な人生なのにねぇ~。っで、学生時代に、決して、優秀じゃなかった僕達がねぇ~。勉強って楽しいね・・・」

【講義の内容(竹山手記)】
2005年12末時点での数値ですが、日本で定住許可されているインドシナ難民の数は、11,319名だそうです。日本を含めた全世界で、1975年4月のサイゴン陥落以降、増え続けたインドシナ難民の総数が、200万人にも及ぶそうです。GDP世界2位の大国日本の受入割合は0.5%強です。法整備も遅れ気味ですが、常に後手に対応する日本政府の姿が想像できます。また、国連や先進大国の非難を浴びない程度の必要最低限の対応をしてきた事が容易に想像できます。そんな日本が今、海外からの旅行者を増やそうと“ようこそジャパンPJ”を掲げ、同時に、絶対的労働力不足を補う為に、移民1,000万人の受入に向けた検討を始めています。日本は、どこまで、ドラスティックに対応できるのか?

浜松市には、ベトナム人が966名定住しており、その内、560名ほどが難民認定されています。難民救済センターを持つ首都圏に比較すると、その数は少ないですが、地方としては異常に多いのが浜松の現状です。その背景には、クリスチャン系ホスピタルの善意による難民受入に始まり、浜松市側の住宅提供などの行政対応、また、製造業城下町における豊富な労働需要環境が挙げられます。

公開講座では、難民受入の世界情勢、日本政府の受入対応の解説に加え、神戸市に住むベトナム難民青年の苦労をVTRにて学習しました。就職時の差別的待遇や、小学校でのイジメ問題が、彼達の自立に向けた頑張りに水を刺す悲しい現実でした。

人間は、あまりにも悲しい事実を知ってしまうと、ブルーになります。っで、自分に何が出来るかって考えてみても、個々の取組みは非常に小さく、社会を変えられないのでは?っと虚しくなってしまいます。さらに、その個々の集合体が社会を構成している訳で、虚しくなるばかり。日本政府の対応が悪いのでは?って言うは簡単だけど、それって、問題の本質ではないような・・・。さて、僕達個人が、何ができるか?そんな事を考えさせられる公開講義でした。(文責.竹山正人)



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お便り-竹山正人(V98)@新橋


この写真は、7月3日(木)の新橋でのワンショットです。自作自演ですが、たまたま、東京出張と自分の誕生日が近かったので、かなり強引な「竹山君の誕生日前夜祭」を開催しました。
写真を見る限り、中央の野村透子さん(V99)が主人公にも見えますが、それは誤り(不正解)です。毎度のこと、彼女には最高のポジションを奪われますが、今回は、幹事をしてくれたので、その優しい心に感謝です。後ろの方で、怪しい仕草(ファンキーポーズ)をしているのは、ベト健こと、田中健太郎さん(V97)です。7年ぶりの再会です。ど真ん中のBigスマイルは、ヨコヅナこと市川絵里(現役4回生)さんです。次の日が、リスニングテストとは想像もできないほど、慢心の笑みです。そのはず、この時までに、私は、彼女に3回コールドの完敗でしたから。中山純子さん(V04)も、Good Smile! 半年前まで、お互い、顔面も名前も知らなかったですが、こんな感じで、飲めるなんてHappyよね。新井(旧姓寺内)晶子(V00)さんは、新婚さんだけど、旦那を差し置いて、飲み会への参加、頭が下がります。あと、遠藤君(V99)と渡利君(V99)!!! 僕とベト健含めて、結局、男性みんなに言えるけど、「俺達、メガネを外して、コンタクトにしたら、もっと、Coolだと思うんだけど・・・」 こんな感じで、私は、34歳の誕生日を最高に迎える事ができました。私的には嬉しくてたまりませんが、まぁ、楽しい雰囲気は、言葉で語るよりも、写真が物語っていると思うので、だらだら書くのを止めますね。

でもね、この写真が凄いところは、ベト科って事だけで、年齢の差が15歳(ベト健-市川絵里)あっても、一瞬にして、打ち溶け合えたのが凄いのです。そこで、編集長(自称)から、皆さんに、お願いです!ベト科遺伝子持つ者が、3人以上で集った場合、慢心の笑みを越南ネットにご投稿下さい!こんなスマイルが、ハノイで、ホーチミンで、東京で、府中で、地方都市で、泉のように湧き出して、そんなのをみんなで共有できたら、Everyone feels happyになれそうだね。。。(文責.竹山正人)






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