(写真:右端から、中神真澄(V00)、中尾秀一先生、竹山(V98)、内山夕輝(V98))
7月5日(土)に、静岡県浜松市にて、ベト科OBOGが3名集い、アカデミックな一日を過ごしました。浜松学院大学の現代コミュニケーション学科(日本語教員養成プログラム)が主催する公開授業“難民と歩む社会を目指して”に参加致しました。講義の内容は、(財)アジア福祉教育財団難民事業本部関西支部の中尾秀一氏による、インドシナ難民の受け入れ経験を生かした多文化共生の社会作りについてでした。内山夕輝さん(V98)、中神(旧姓近藤)真澄さん(V00)、竹山の3名にて、公開授業に参加したのですが、講義前にランチを食べながら、そして、講義後にカフェしながら、会話に出てくる文句は次のような事でした。「それにしても、卒業して10年以上も経過して、ベトナムとは疎遠な人生なのにねぇ~。っで、学生時代に、決して、優秀じゃなかった僕達がねぇ~。勉強って楽しいね・・・」
7月5日(土)に、静岡県浜松市にて、ベト科OBOGが3名集い、アカデミックな一日を過ごしました。浜松学院大学の現代コミュニケーション学科(日本語教員養成プログラム)が主催する公開授業“難民と歩む社会を目指して”に参加致しました。講義の内容は、(財)アジア福祉教育財団難民事業本部関西支部の中尾秀一氏による、インドシナ難民の受け入れ経験を生かした多文化共生の社会作りについてでした。内山夕輝さん(V98)、中神(旧姓近藤)真澄さん(V00)、竹山の3名にて、公開授業に参加したのですが、講義前にランチを食べながら、そして、講義後にカフェしながら、会話に出てくる文句は次のような事でした。「それにしても、卒業して10年以上も経過して、ベトナムとは疎遠な人生なのにねぇ~。っで、学生時代に、決して、優秀じゃなかった僕達がねぇ~。勉強って楽しいね・・・」
【講義の内容(竹山手記)】
2005年12末時点での数値ですが、日本で定住許可されているインドシナ難民の数は、11,319名だそうです。日本を含めた全世界で、1975年4月のサイゴン陥落以降、増え続けたインドシナ難民の総数が、200万人にも及ぶそうです。GDP世界2位の大国日本の受入割合は0.5%強です。法整備も遅れ気味ですが、常に後手に対応する日本政府の姿が想像できます。また、国連や先進大国の非難を浴びない程度の必要最低限の対応をしてきた事が容易に想像できます。そんな日本が今、海外からの旅行者を増やそうと“ようこそジャパンPJ”を掲げ、同時に、絶対的労働力不足を補う為に、移民1,000万人の受入に向けた検討を始めています。日本は、どこまで、ドラスティックに対応できるのか?
浜松市には、ベトナム人が966名定住しており、その内、560名ほどが難民認定されています。難民救済センターを持つ首都圏に比較すると、その数は少ないですが、地方としては異常に多いのが浜松の現状です。その背景には、クリスチャン系ホスピタルの善意による難民受入に始まり、浜松市側の住宅提供などの行政対応、また、製造業城下町における豊富な労働需要環境が挙げられます。
公開講座では、難民受入の世界情勢、日本政府の受入対応の解説に加え、神戸市に住むベトナム難民青年の苦労をVTRにて学習しました。就職時の差別的待遇や、小学校でのイジメ問題が、彼達の自立に向けた頑張りに水を刺す悲しい現実でした。
人間は、あまりにも悲しい事実を知ってしまうと、ブルーになります。っで、自分に何が出来るかって考えてみても、個々の取組みは非常に小さく、社会を変えられないのでは?っと虚しくなってしまいます。さらに、その個々の集合体が社会を構成している訳で、虚しくなるばかり。日本政府の対応が悪いのでは?って言うは簡単だけど、それって、問題の本質ではないような・・・。さて、僕達個人が、何ができるか?そんな事を考えさせられる公開講義でした。(文責.竹山正人)
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