2009年1月8日木曜日

お便り-伊藤悦子(V99卒)


←写真:どれが、悦子さんかななぁ~?って、バレバレだろ!
編集部として、2009年初版は、どのOBOGに原稿を依頼しようかなぁ~と熟考しまして、満場一致でサクッと決定したのが、伊藤(旧姓:町田)悦子さんです。彼女、お便りの中では謙遜して多くを語っていませんが、大学時代には国費留学生としてベトナム留学していましたし、語劇の時は、プロヂューサー的存在で、私なんか、疑いを持つことなく、「彼女が言うことは、正しいに決まってる。絶対に!」と憧れの感さえ抱いていました。バリバリ頑張る子ちゃんって感じでもないのですが、ふぁ~とさりげなく大きなアクションを起こすあたりが尊敬です。自分の「やるよ。やるぞぉ!本当に、やっちゃうかも・・・。信じてないだろ?本当だよ。本当に、やっちゃうかもしれないんだよぉ!」と連呼するものの、なかなかアクションしない私と比べて、学ぶところ多いです。そんな“ふぁ~とさりげなく”の雰囲気が彼女のお便りからも伝わってきます。今、伊藤さんは、アメリカ在住で、生のCHANGEを肌で感じようとしています。2009年の越南ネットが “CHENGE”で始まられることが嬉しい限り。いくぞ!(文責.竹山正人)


<伊藤悦子さんからのお便り>
明けましておめでとうございます。V99卒の伊藤悦子です。同期の竹山氏から「(専業主婦であるようで、ないような)アメリカ生活」のテーマで依頼をいただきました。どうぞ、最後までお付き合いください。

私は学生の頃からジョイセフ(家族計画国際協力財団)で働いていました。この団体は人口・リプロダクティブヘルス分野の国際協力を推進するNPOです。私が関わっていたのはベトナムのゲアン省のプロジェクトで、現地事務所をサポートする業務や、実際に現地に行って聞き取り調査などをしていました。アメリカを旅行したこともない、こんな私が2003年7月に結婚し、以来アメリカに住んでいます。

新婚生活はカリフォルニア州サンノゼでスタートしましたが、シリコンバレーの不安定な状況に見事に巻き込まれ、私が渡米した10日後にレイオフ(夫は結婚前より2年間働いていました)。その後ニューヨークで2年間暮らし、06年3月よりワシントン州シアトル近郊に住んでいます。短期間に西と東を往復したわけで、今でこそ笑い話ですが、夫も私も日本人ですので、当時はビザを変更する問題でハラハラしたものです。

サンノゼは数ヶ月しか住んでいませんが、サンフランシスコでベトナム語と即席中国語を使って貧困世帯に食料品を配るボランティアをしたこと、反戦デモがあったこと、などを思い出します。ゆったりした空気の中にもリベラルな雰囲気があるのが良かったです。ベトナム系移民10万人が暮らすベイエリア。お世話になった日系人の方も多く、長く住んでみたかった、という気持ちもあります。

ニューヨークでもゼロからのスタートでした。ニューヨークというと金融、アートなど華やかな印象をお持ちだと思いますが、近所のファストフード店は全面防弾ガラス張り、物価は高く、なかなか過酷な生活でした。もちろん、世界各地域から民族が集まっているので、その文化を垣間見ることができ、素晴らしい美術館・博物館が多く、市内は地下鉄が使える、など良いところもたくさんあります。

そしてたどり着いたのがシアトルです。ここは小さい町ですが、ボーイング、マイクロソフト、スターバックスなどの大企業が集まっています。イチローのプレイも見られます。近くにはマウント・レーニエやオリンピック国立公園などの大自然があります。またベトナム人が4万人と多い地域でもあります。困ることは、秋から春にかけて(ずっと)雨の日が多いことです。唯一爽やかな7~8月は毎週のようにバーベキューに顔を出したり、カヤックを楽しんだり、悔いのないよう過ごします。

私のビザはつい最近まで労働が許されない種類でしたので、いかにお金をかけずに行動範囲を広げるか、が課題でした。テロ以降、労働ビザ取得が難しくなり、タイミングも良くなかったと思います。そこで、とにかく引越した直後からボランティアを始めました。フルタイム・ボランティアの肩書きをいただきました。なかでも、困難な状況にある移民の方に、社会福祉サービスを提供する手伝いを各都市で続けている経験は、日本に帰ることがあれば役に立つかな、と思っています。

渡米前は、アメリカは暴力的であまり好きでない国でした。社会の不平等を目の当たりにするアメリカで疑問は尽きませんが、今は、良い社会にしていこう、と奮闘する人たちと仕事をすることが楽しいです。今年はさらに厳しい1年になると思いますが、みんなでCHANGEが見られることを願っています。

最後になりますが、越南ネット11月号にあるように、学生時代にお世話になった今井昭夫先生とV科卒の小川有子さん、坪井未来子さんと作業を進めた「ベトナムの歴史」(明石書店)が出版されました。ベトナム中学校歴史教科書を翻訳しました。3年間の歳月を費やし、この間、海外赴任など、生活がめまぐるしく変わった訳者は私だけでなく、日米越に散らばる4人チームで訳し、調べ、出版にこぎつけた一冊です。ベト科卒・現役の皆さまには、ぜひ、ご購入いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


お便り-編集部(スクープ!野村さんの御結婚)

野村さんが、げっごんしちゃったでずぅ~(泣)。

もう僕も大人なので、しっかりしなきゃならないですが、V99卒の野村透子さんが、2008年12月22日(月)の大安吉日に御入籍されました。野村さんは、宇根先生の退官パーティーの事務局として大活躍でしたし、越南ネットでも昨年9月号(リンク9月号⇒⇒⇒)にて特集しておりますので、ベト科OBOGにとりましても、「どこかで聞いたことある名前だなぁ」とお察しのことと思います。その野村透子さんが、中川透子さんへとなられたのです。Happy marriage です!

野村さんは、それほど、私のファンではありませんが、一方の私は、熱烈な野村さんのファンを豪語してますので、皆を代表して、梨本譲りの執拗な取材を致しました。ここに、その一部をご紹介します。

【取材メモ】
野村透子さんが、中川君と知り合ったキッカケは、ボランティア活動を通じ、ビッビときたらしいです。 あれは、8年前の日比谷公園でした。毎年開催されるグローバルフェスタのイベントにおいて、野村さん=参加者、中川君=主催者側の関係で、二人は、運命的に出会ってしまったのです!そう、中川君は、NGO団体に当時勤務されており、野村さんに負けず劣らずの慈善スピリッツ有り有りの好青年なのです。彼は、仕事の関係で、西アフリカに位置するブルキナファソにも海外支援として駐在したり、二人を取り巻く環境は、他を寄せ付けない程のドラマティック振りですが、そんな超遠距離を乗り越えて、ここに、お二人がゴールインできたことは、誠に、嬉しい限りです。彼は、更にステップアップするために、現在、大学院にて環境マネジメントを専攻し、途上国へのサポートに精進しようとコミットしています。この二人、どこまでも、登りつめる計画のようです。

野村さんから皆様へのコメントも頂いております。 「まだまだ未熟者ではありますが、諸先輩方に負けないように楽しく幸せな家庭を築いていこうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。あと、これからも全然遠慮しないで、飲みや遊びにはガンガン誘ってくださいね。いそいそと出かけて行きますので~」とのコメントです。っと、言うことで、今後も、何も気兼ねすることなく、ファン代表として、中川透子さんを飲みに誘いたいと思います。Happy marriage でした! (文責:西ヶ原アジアストリート街の梨本勝こと、竹山正人でした。恐縮です!)


お便り-市川絵里(現役4回生3年生)

外語祭が終了してしばらく経過した頃に、現役生の市川さんから外語祭レポートが届きました。誠に嬉しい限りです。越南ネットでの外語祭PRへのお礼として、Good Smilesの写真が送られてきました。、これは勿体無いと思い、さっそく、この1月号にて紹介致します。加えて、無理をお願いして、原稿も彼女に書いて頂き、2008年のベト科文化際を総括して貰いました。誠に嬉しい限りです。市川さんは、昨年の越南ネット7月号(リンク⇒⇒⇒)で特集させて頂いてますので、今回で2回目になります。彼女の歩む処は、常に楽しそうです。今後も、是非とも、越南ネットに登場して頂きたいですし、強引に依頼して行きたいと考えています。(文責:竹山正人)

<2008年ベト科外語祭総括 by 市川絵里さん>
一年生の料理店。メニューは、フォー・揚げ春巻き・生春巻き・チェーでした。 先輩達は、あぁいつもと同じだねと思われるかも知れませんが、今年の一年生はちょっと趣向を凝らしていました。揚げ春巻きの具にはジャガイモ入り。春巻きのたれは3種類用意してお客さんに選んでもらうという形式。チェーには変わった食感の白玉が!メニューの工夫と、アオザイ美人パワーによって、店は大盛況!そのため、何軒かに泊り込み、12人みんな平均睡眠3時間で毎日仕込みをがんばったそうです。それでも春巻きは足りなくなり、語科の教室で当日巻き足したりしていました。売り切れになってしまった日もありました。そんなみんなの努力の甲斐があって、売り上げはなんと85万を突破!!準備と片付けを含む外語祭の7日間で、一年生の仲は一層深まったそうです。

外語祭どうだった?と聞くと、「話しには聞いてましたけど、マジでこんなに大変だとは思ってませんでした。(苦笑)」と店長の尾下君は言っていました。でも、みんなで協力して乗り越えた外語祭の7日間は、きっといい思い出になると思います。一年生、本当にお疲れ様でした!
二年生の語劇。今年は「夫」という題目を上演しました。外語祭初日で、しかも平日18時ごろからの開始にも関わらず、お客さんの入りは上々。本編の前には、作者を紹介するオリジナルの寸劇をして、ベトナム人から笑いをとっていました。劇は、ある夫婦の夫がある日政治犯として捕まってしまうところから始まります。夫は妻に自分の親友と結婚しないと、自殺すると言い出します。そこで、妻は夫と離婚し、夫の親友と結婚します。親友は妻のことをひそかに愛していました。しかし、政変が起きて、夫が釈放されることになります。妻は、それを知って、夫のもとへ戻ってしまうという悲しいお話でした。 役が少なかったため前半と後半で一役を二人で分けて演じ、全員参加でがんばっていました。各場面に合ったクラシックのBGMと、みんなのシリアスな演技で劇は大成功!語劇が終わったあとも、二年生はそれぞれサークルや部活の企画をがんばっていました。
←写真は、2年生~5回生のナイスガイs

有志企画。二回生から五回生まで総勢19名が参加して、手羽先のヌックマム揚げを売りました。調理はメンズが担当、ひたすら揚げ続けてくれました。アオザイを着たガールズが、日替わりで宣伝を担当。美味しい味付けと、アオザイ美人の宣伝効果で1500本以上を売り上げました!

こんな感じで、それぞれががんばった外語祭は無事終わりました。 外語祭に遊びに来てくださった先輩方、本当にありがとうございました!