設楽さんからの寄稿から刺激を受けた編集部は、農林水産省HPにアクセスし、世界各国の穀物自給率を調べてみました。2003年版が最新でしたが、日本は、125位/175カ国で、ご承知の通りの27%でした。食欲の秋を控えて、心もとない数値です。一方、ベトナムの穀物自給率は、13位/175カ国で、見事な127%でした。8月のWTOドーハ・ラウンドでは、米国、中国、印度、EUらの大国対立で決裂に終わり、日本のコンニャクイモ農家はホットしたけれど、実は、あの時、ベトナムは、「国内インフレ対策で、お米輸出できません!」と重大宣言していた事を思い出す。食料自給率の低い我が国は、ベトナムと仲良くしていかないとマズイです。今後、ベトナムは、農業資源においても、益々、国際的プレゼンスを確立してくると思われます。そんな中、我がベト科OGであります設楽さんの御活躍は、農業における橋(Bridge)between Japna&Vietnam となるべく存在なんです!もー、設楽さん、Great!!!(文責.竹山正人)
〈 設楽澄子さんからのお便り 〉
私は現在、大学院で北部ベトナム農村における経済発展と社会構造の変化について研究しています。大学時代あまり勉学に熱心でなかった私がこのような場に登場すること自体大変気恥ずかしいのですが、せっかくの機会ですので、自己紹介がてら外語大での学生生活と現在の研究について簡単にご紹介したいと思います。
私が西ヶ原の外語大で学生生活を送ったのは91年からの5年間(内1年間はハノイに留学)でした。ドイモイは既に始まっていましたが、入学当初のベトナムは、今のような経済成長や観光のイメージからはまだ程遠く、初めて手にしたベトナム語のテキストは紙質も印字も悪く、心もとないような、懐かしいような気持ちになったのを覚えています。同級生の多くは私のように「たまたまベトナム語を選んだ」人たちでしたが、なかには目的意識を持ってベトナム語を勉強している先輩や同輩がいました。私は、入学後にベトナム難民の方に日本語を教えた経験から、移民や多文化共生などの問題に興味を持ち、国際経済論(伊豫谷先生)のゼミで外国人労働者論や多国籍企業論を学んでいましたが、それとベトナムの勉強をどう結びつけていけばよいのかよくわからずにいました。
漠然と大学生活を送っていた私ですが、94年から95年にかけてハノイへ1年弱留学する機会に恵まれました。当時のハノイはまだバイクも少なく、現在は華やかなショッピングモールも、ドイモイ前のバオカップ(配給など国家による丸抱え制度)時代を彷彿させるような、ガラスのケースの中に商品が陳列されている国営百貨店でした。その一方で、スーパーマーケット第一号店が開店するなど、経済発展が始まりつつあり、先進国から新たな市場として注目され始めているところでした。このように大きく変わろうとしているベトナム社会を、現地の人々の生業や暮らしに寄り添うような形で、総合的、内在的に理解したいと思うようになりました。
卒業後は商社のトーメン(現豊田通商)に入社し、貿易関連の仕事をしていましたが、大きく変わりつつあるベトナムをもう一度じっくり見てみたいという思いを捨て切れず、丸6年勤めた後、「見る前に跳べ」をモットーに一橋の大学院に入学しました。そして修士2年目の2003年8月から再びベトナムへ留学する機会に恵まれました。再び留学したハノイは、以前のくすんだ灰色の町から建設ラッシュに沸くカラフルな世界へとすっかり変わっており、昔の友人宅に行こうとしてもたどり着けないこともしばしばで、浦島太郎のような気分を味わいました。
大学院で私は、農産物の生産と流通から農村社会の変容を捉えていこうと思いました。ちょうどベトナムでは、農薬の多用投与による野菜の中毒事故が社会問題となっており、市場経済に適応するタイプの合作社が「安全野菜」の栽培と流通に乗り出し成長している時期でしたので、「安全野菜」を栽培しているハノイ近郊の農村の経済組織を調査して、修士論文にまとめました。
博士課程進学後は、市場経済化以降生産が伸びている、ジャガイモやタケノコなどの農林産物の生産と流通を、合作社や新たに台頭してきた農村の起業家層、そしてエスニシティに着目して研究を進めています。主要なフィールドはハノイ近郊、バクニン省、ホアビン省などですが、フィールド研究を出発点として、「市場経済とは何か」「経済発展と格差」「食と農のあり方」など、日本の私たちも抱える問題を提起していけたらと思っています。
.::
2008年9月1日月曜日
お便り-設楽澄子(V96)
お便り-野村透子(V99)
(写真)下段中央が野村透子さん
現在、巷では蟹工船がヒットのようですね。そこまで深刻ではないですが、銀座で働く野村さんの輝かしい生活振りに比較し、乳飲み子を抱え、泣く子供をあやしながら先に寝ちゃって立場ない私との間に存在する可処分所得の格差は、個人的には、大問題です。まぁ、それはさておき、私の知る限りの野村さんを紹介しますね。
彼女は、99年4月に日産自動車に就職しました。同じく、カルロス・ゴーンも1999年に日産のCOOとして赴任しています。要するに、同期の仲って事になります。彼女の会社生活10年間は、まさに、V字回復を支え、V-アップに貢献した一人といえるでしょう。さらには、彼女の新しい上司は、オージーらしいです。公用語は英語?これは、愚問のようです。そんな彼女は、漫画で喩えるならば、働きマンの主人公(松方弘子)のようでもあります。私が語るより、働きマンのHPより推測していただけたら正しいと思います。では、どうぞ!⇒⇒⇒ (文責.竹山正人)
〈 野村透子さんからのお便り 〉
みなさんこんにちは。 V99卒の野村透子(ノムラトウコ)です。入学式で出会って以来十数年の付き合いである竹山氏からの依頼ということで、今回は、私の仕事への想い&ベトナムとの今現在の関わり方、の2本立てをこの越南ネットで紹介させて頂く運びとなりました。散文ではありますが、最後までお付き合いくださると嬉しいです。
【私のお仕事---NISSANディーラーでの販売やサービスの質をよくしていこう!】
新卒で99年に日産自動車(株)入社してから早10年。 仕事の領域や担当地域の変遷はありましたが、私は一貫して海外市場で『お客さまにNISSANディーラーの雰囲気やサービスに満足してもらい、1台でも多くのクルマを買ってもらう』事を目的として、仕事をして来ました。
みなさん既にお気づきとは思いますが、現在の私の仕事は全くベトナムと関わりはありません。でも、ノムラトウコの人格形成に少なからず影響を与えたベトナムに何か恩返しをしたい・・・というとかっこよすぎるので、単純に「今の私に出来る範囲で楽しくベトナムと関わっていたいな」という気持ちから、趣味の1つとしてNGO団体「ベトナムの『子どもの家』を支える会」(通称JASS リンク先⇒⇒⇒)の日本での活動をお手伝いしています。 そこで、今日はこの場を借りて、国際協力に携わる日本中の団体が年に1度一同に会する『グローバルフェスタ2008』の宣伝をさせて頂きます。
***【宣伝告知】******************************
グローバルフェスタ2008 (HPリンク⇒⇒⇒)
10/4(土)~10/5(日)
日比谷公園にて 入場無料!
*******************************************
JASSは毎年恒例の活動紹介・雑貨販売・そしてベトナム料理販売の3本企画で参加予定。普段は上述のようなユルイ精神でお手伝いをしている私も、このイベントばかりは、前日に会社を半休してベトナム料理の仕込みをしちゃう位気合い入ってます。 私は今年もベトナム料理ブースで奮闘しているはずですので、お暇な方はお気軽に日比谷公園まで遊びにいらしてみてください。 更に、最近燃えることがないので何かしたい!とウズウズしている方は、飛び入りお手伝いも大歓迎。ひたすらベトナム料理を作り続けていると、大学1年時の外語祭の想い出が蘇って来ること間違いなし!です。ということで、みなさん、当日会場でお待ちしております~
.
お便り-編集部(VietnamFestival2008)
←怪しい写真ですが、it is 田中健太郎さん(V97)です
編集部の竹山です。秋ですね。故に、文化的イベントが山盛りの季節を迎えようとしています。今回は、V97卒の田中健太郎氏からの情報に基づき、代理で、下記イベントの紹介をさせて頂きます。なお、田中先輩は、誠に、シャイである故、今回は、私が代筆致しますが、次回、彼からの寄稿を確実のものとすることを、編集部の目標としています。ベト健ファンは、暫く、お待ち下さい。では、まずは、フェスティバルの告知です!
***【宣伝告知】******************************************
ベトナムフェスティバル2008
共催者=めちゃくちゃ多数企業が参画、あなたの会社も
主催日=9月19日(金-前夜祭)、20日(土)&21日(日)
場所 =代々木公園
関連HP⇒⇒⇒
********************************************************
更に、どんどん、いくよ!HP上では、只今、建設中でありながらも、ベトナム動画サイトが、今後、リリースされます。その動画サイトの監督兼脚本は、“我らのOi la ベト健”こと、田中健太郎(V97)が担当するとの事。まともなストーリーか心配は尽きないが、Check it!!!な企画であること間違いなし。なおかつ、V07卒の高村友梨女史も、ベト健と同じ勤務先という事で、イベント期間中は、代々木公園内を、飲食ブースの出店等で走り回っているそうです。
とにかく、GO!な企画なんですが、皆様に於かれましては、「そぉーは言っても、特典は?」って期待もありますよね。ウォーリーを探せ!のパクリですが、当日、代々木公園にて、ベト健を見つけ、なおかつ、当HP添付の顔写真(ベト健顔面)を拡大プリントとして持参・提示した方に限り、特典用意致しました。ベト健が、ハグしてくれるそうです!Pardon? では、Enjoy Autum & Vietnam Festival 2008!!!
最後に、このVietnamFestival2008に加え、いくつかの外大&越南イベント情報がありますので、参考までに、下記にすべて整理しますね。
①ベトナムフェスティバル2008
共催者=めちゃくちゃ多数企業、あなたの会社も
主催日=9月19日(金-前夜祭)、20日(土)&21日(日)
場所 =代々木公園
関連HP⇒⇒⇒
②グローバルフェスタ2008
共催者=外務省、JICA、JBIC他多数
主催日=10月4日(土)&5日(日)
場所 =日比谷公園
関連HP⇒⇒⇒
野村透子(v99)もボランティア参加予定
③第1回ホームカミングデー
主催者=東京外国語大学アラムナイ事業室
主催日=10月5日(日)13:00~
場所 =府中キャンパス
関連HP⇒⇒⇒
。